吉川三国志読書記録 2023  りょう99@笠原良太(かさはらよしたか)

2023年10月3日(火) 「三国志」 十巻 吉川英治著 新潮文庫 読破

吉川三国志を読むのも24回目くらいとなりました

下から書いてます


■2023年10月3日(火)

「三国志 十 五丈原の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

蜀の諸葛孔明と魏の司馬仲達の決戦の十巻。
はじめて司馬懿が出てきた時に凄い人が出てきたなsぁと思ったけど
その後の活躍はあまりなかった。
蜀の国は険阻で兵糧の補給が難しかった。
司馬懿はそれを知り持久戦にもちこんで戦わなかった。
動けば孔明のはかりに落ちるのである。
孔明は補給が続かないと退却するしかないのである。
孔明は司馬懿に女性の着物を贈ったりした。
おまえのように戦わないのは女の人のようだという意味で。
高校の漢文の教科書にあってその時の授業をかすかに覚えています。
魏の国力は蜀の何倍もあって兵士も魏の兵が何倍も多かった。
孔明はそれでも何度も魏に攻め込む。
吉川三国志は太平洋戦争中に書かれたもので
小国の日本が大国のアメリカに攻めていったのを
現したものに見えるような気がすると妄想した。

  

■2023年9月30日(土)

「三国志 九 出師の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

関羽は腕に毒矢を受けて苦しんだ。
医者を探して華佗が来てくれて矢傷を治療してくれた。
毒は骨まで達していてノミで骨を削った。
矢傷は結構良くなったが以前のような働きはできなかった。
関羽が魏と戦っているすきに呉が荊州を奪ってしまった。
魏と呉に攻められ関羽の最後となった。
魏では曹操の体調が良くなかった。
関羽の霊でも祟っているのではないかと思われた。
曹操は脳手術をすれば治るといった華佗をころしてしまった。
曹操も最後は梨の木の精にとりつかれて亡くなってしまった。
曹操の後を継いだ曹丕は帝を廃し皇帝となった。
劉備も蜀漢の皇帝となった。
劉備は関羽にとどめをさした呉を恨んだ。
劉備は孔明に止められたが呉に復しゅうしようとした。
劉備は孔明を残して呉に乗り込んだ。
その時、張飛は関羽の復しゅう戦に白い防具を三日で作れといい
三日ではできないという部下を打擲(ちょうちゃく)して
その部下に寝首をかかれてしまった。
部下は張飛の首をもって呉に投降してしまった。
死ぬ日は同じ日にと誓った桃園の義もここに終わった。
しかし、関羽の子関興や張飛の子張苞が加わり勢いづいた。
関羽や張飛には女がいないのかと思われていたが
いきなり関興や張苞が出てきてびっくり。
蜀の75万の兵は連戦連勝で凄い速さで長江を下っていった。
蜀ははやくも呉を制圧するかに思われた。
しかし兵権を握った陸遜は蜀の兵たんが伸びきるのを待っていた。
守りに徹していた呉は蜀兵の中核を火攻めによって攻撃してきた。
蜀の兵は中核が崩されると所々で殲滅されて全滅してしまった。
劉備は白帝城まで逃げ、これに恥じて蜀に帰ることなく亡くなった。
蜀の運命は孔明一人に託された。
時は流れ、蜀と呉はまた修好条約を結ぶことができた。
呉が魏に大勝したのをきに、孔明は南蛮制圧に出た。
孔明は南蛮王孟獲を七度つかまえ七度放した。
孟獲も心から王化に服した。
それから孔明は出師の表をかかげ魏に攻め込もうとする。
魏では司馬懿が頭角を現してきていた。

    

■2023年9月23日(土)

「三国志 八 図南の巻」 吉川英治著   新潮文庫 読破

劉備は荊州の守りに孔明、関羽、張飛、趙雲を残し、
ホウ統、黄忠、魏延などを伴い蜀に入っていった。
しかしホウ統は矢に討たれて亡くなってしまった。
劉備は孔明に蜀にすぐ来てくれと救援を求めた。
孔明は趙雲と船で蜀へ行き、張飛は陸から蜀をめざした。
孔明、趙雲、張飛を得た劉備は蜀を制圧した。
新たに馬超を得たのが大きい。
荊州の守りは関羽一人に託された。
曹操は漢中を得たが劉備が曹操を破り漢中を得た。
この時、黄忠が夏侯淵を討ち取ったことは大きい。
劉備は漢中王になった。
曹操が魏王になったのをならったものだ。
蜀の五虎大将軍として、関羽、張飛、趙雲、黄忠、馬超がなった。
劉備が漢中をとったら荊州は呉に返すと約束していたが
それが守られることはなかった。
呉は関羽に孫権の一人息子と関羽の一人娘の婚姻の話をもちかけたが
関羽は犬ころの子に虎の子をやれるかとつっぱねてしまった。
呉は魏からもちかけられた同盟を結び荊州をとろうとする。
魏は荊州に攻め込んだが逆に関羽のために城を奪われてしまう。
魏は関羽にあたるものはホウ徳しかいないとホウ徳の出番となった。
関羽とホウ徳の一騎打ちがはじまった。
関羽はホウ徳の矢をひじで受けた。
しかし関羽は水攻めによってホウ徳を虜にした。ホウ徳の首を討った。
ホウ徳は破ったがホウ徳の矢には毒がぬってあったのだった。

      

■2023年9月18日(月)

「三国志 七 望蜀の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

赤壁の戦いは圧倒的な呉の勝利だった。
レッドクリフという映画にもなった。
魏と呉がやりあっているすきに劉備は荊州をとってしまった。
呉の周瑜は怒った。劉備が荊州を得たのは呉のおかげではないかと。
劉備は蜀をとるまで一時呉から荊州を借りているという形となった。
劉備は張魯から蜀を守るためと称して蜀に入っていく。
劉備と孫権の妹との婚姻もなっている。

  

■2023年9月16日(土)

「三国志 六 赤壁の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

孔明を得た劉備だったが曹操が80万の大軍で攻めてきた。
劉備の兵は数千ほどしかいなかった。
曹操の先陣をたたいた劉備は退却にかかる。
劉表が亡くなり後を継いだ劉jは曹操に降伏してしまった。
荊州は曹操のものになってしまった。
曹操は劉備にとどめを刺せばよかったものを呉を制圧しようとした。
孔明は呉に下り、魏の曹操と呉の孫権を戦わせることに成功した。
孔明は周瑜に度々害されそうになるが東南の風を祈った。
東南の風が吹いてくると周瑜は孔明を除いてしまおうとしたが
孔明は迎えにきた趙雲に守られ無事に劉備の元へ帰っていった。
赤壁の戦いがはじまった。
呉に有利な東南の風、火攻めの用意は整っていた。

  

■2023年9月14日(木)

「三国志 五 孔明の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

関羽は曹操の元を去り、
張飛がたてこもっていた古城で張飛と会うことができた。
張飛ははじめ関羽のことを怒っていたが誤解も溶けた。
張飛が古城でたてこもっていることを聞いた趙雲もやってきた。
そして袁紹の元を脱出した劉備と古城で皆会うことができた。
劉備は関羽、張飛、趙雲と最強武将をそろえたが、
また曹操に敗れた。
劉備は荊州の劉表の元へ身を寄せた。
曹操は袁紹を滅ぼし中央から北方を制圧してしまった。
南の呉では勢力を伸ばした孫策が亡くなり孫権が後を継いだ。
魏の曹操、呉の孫権の地盤は盤石だった。
一方劉備は国は持たないが諸葛孔明に会うことできた。
臥龍、鳳雛一人でも得れば天下は掌(たなごころ)にあろう、
と言われた臥龍こと孔明だった。
遅まきながら劉備は国を持つことができるのか。
徐庶、孔明が現れたころから戦闘は一変する。
兵法が戦いを左右するようになった。
三国志後半の主人公は孔明といわれるように兵法が実におもしろい。

      

■2023年9月3日(日)

「三国志 四 臣道の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

呂布のせいでさんざんなめにあった劉備だったが
曹操が呂布を滅ぼし劉備は中央に上がった。
帝は劉邦から続いている。
劉備も劉姓だったことから帝と同じ血族であることが証明され
劉備は劉皇叔と呼ばれるようになった。
曹操も英雄と呼ばれる者は「君と予だ」と言った。
しかし両雄並び立たず、劉備は曹操に敗れ袁紹の元へ逃れた。
張飛は行方をくらまし関羽は劉備の二婦人を伴い曹操に降伏した。
曹操と袁紹は天下分け目の戦いをしており、
関羽は袁紹の武将、顔良、文醜を斬って強さを証明した。
袁紹の元にいた劉備はつらい思いをすることになった。
袁紹に二度斬られそうになるが
劉備は関羽に自分がここにいることを知らせればここに来るだろうという。
劉備が袁紹の元にいることを知った関羽は
劉備の二婦人をともない曹操の元を去っていくのであった。

  

■2023年8月30日(水)

「三国志 三 草莽の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

三国志で一番強い武将呂布。
シミュレーションゲームだと武力が呂布100,関羽99、張飛99だったりする。
呂布の武力が100を超えてることもある。
私は張飛ファンなのだけど、
張飛は呂布に臆せずくってかかってる所が良い。
張飛は粗暴な所があるけど一番人間味があって一番国をうれいている。
酒飲みで失敗することもあるが純情で強い所が好きだ。
昔、信号を赤にされて暴れて飯能の精神病院に入院した時に
警察に三国志で誰が好きか?と聞かれ、張飛と答えたのだけど、
悪くおもわれたようだ。
三国無双で張飛はかっこ悪くて人気が落ちたようだ。
趙雲がかっこよくて人気のようだ。
好きな武将が関羽と答える人が多いようだ。定番だ。

  

■2023年8月28日(月)

「三国志 二 群星の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

三国志の主人公は最初が曹操で
諸葛孔明が出てくると主人公の座は孔明になると言われています。
私は劉備が主人公だと思っているのですが。
劉備は滅法強い関羽と張飛を義兄弟にもち一躍有名になります。
二巻の終わりには徐州の太守についています。
劉備の人徳によって徐州の太守になれたのですが。

  

■2023年8月24日(木)

「三国志 一 桃園の巻」 吉川英治著 新潮文庫 読破

昔から講談社文庫で全八巻で出ていたが
平成25年(2013)から全十巻で新潮文庫でも出版されました。
荀ケが出てくる所で曹操が「貴様は我が張子房だ」と言ったのだけど
過去の私の読書記録で「貴様は我が張子房(張良)だ」と書いたせいか
この本でもそのように書いてある。

吉川英治は1937年頃に日中戦争がはじまり中国を見てきたようだ。
それで1939年から1943年頃までこの三国志を書いた。
太平洋戦争中に書いてあるというのは興味深い。

三国志は後漢末期の180年頃から280年頃までの物語です。
吉川三国志は黄巾の乱からはじまり、
魏、呉、蜀の三国時代から孔明が亡くなる所までで終わります。
ホントは司馬懿の孫が中国を統一して晋をたてる所までだったと思います。
孔明がいなくなるとつまらなくなるので皆、孔明が亡くなった所で終わりにしているようです。

私が三国志に興味をもったのはコーエーの三国志のシミュレーションゲームに興味を持ったからです。
ゲームがやりたくて吉川三国志を必死で読むようになりました。
コーエーの三国志1〜5をやり、あと7と9をよくやりました。
最近は三国志14をやりました。
コーエーの三国無双も全部やりました。
三国無双8まで出ていますが8はあまり面白くなかった。
三国志も三国無双で一躍有名になり手頃に遊べるようになりました。
コーエーの信長の野望も結構やっていて
三国無双が出た時に戦国時代の戦国無双も出してっとホームページで書きましたが、
私の影響も少しあったかもしれません。
三国志ブームが来たのも戦国時代ブームが来たのも全部コーエー様のおかげだと思います。
コーエー様のおかげで戦国時代の歴史小説からよく読むようになりました。
しかしコーエーのシブサワコウさんも吉川三国志を読んでゲームを作ったのかも。。

吉川三国志の一巻は、劉備と張飛と関羽が桃園の義を結び黄巾の乱の討伐にのりだす。
そして曹操が董卓の暗殺に失敗して逃亡する所までです。